こちらは2023年3月6日にデジタルハリウッド高松校で行われた香川県Tech系コミュニティUdonTech主催の「ITエンジニア本大賞2023年解説会」のイベントレポートです。
「ITエンジニア本大賞」とは？
毎年恒例のイベントになりつつあるUdonTech「ITエンジニア本大賞2023年解説会」。
今回はご縁があり、デジタルハリウッド高松さんのイベントスペースをお借りして開催しました。中央公園が見下ろせるガラス張りのおしゃれなフロアです。
平日の夜の開催でしたが、UdonTechの常連さんからイベント初参加の方まで幅広く集まっていただきました。
解説はUdonTech主催の水尾さん。
今回イベントスペースをお貸しして頂いたデジタルハリウッド高松の紹介を最初にはさみ、まずはITエンジニア本大賞の説明からスタート。
候補の中から最終的には投票で選ばれ、選出前のプレゼンは「Developers Summit（デブサミ）」というエンジニア界隈ではとても有名なカンファレンスで行われるとのこと。
ちなみに毎年行われていますが、選出される本の出版年月には特に制限がなくその年に出版された本でなく、その年話題になった本が選ばれるということです。
技術書部門大賞「良いコード／悪いコードで学ぶ設計入門 保守しやすい 成長し続けるコードの書き方」著者仙波大也さん
いよいよ一冊目技術書部門大賞「良いコード／悪いコードで学ぶ設計入門 保守しやすい 成長し続けるコードの書き方」からの解説です。
良いコードとは、具体的には変更容易性を重視した書き方になっているかどうかが一つの指標だそう。
これがあるとコードの修正や改善のしやすさがないものと比べて段違いになるそうです。本書では300の具体例をあげて、どの部分の設計が問題あるかを解説してくれ、改善点を示してくれます。
この本を読むと、パターンプラクティスだけではなく、なぜこの設計をしたのかと説明する力が付きます。特に人材不足であるアーキテクト方面に進みたい方は読んでおいて損はないそうです。参加者からもこの本はお勧めだという意見があがっていましたよ。
ちなみに解説会では本書から例題を２つ抜粋し出題がありました。
この記事をお読みの皆さんはなぜこの設計がだめか？どのように改善すればよいか説明できるでしょうか？ベテランエンジニアの方々は一目見ただけでニヤニヤできるそうです。
二冊目ビジネス書部門大賞「メタバース進化論――仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界」著者バーチャル美少女ねむさん
さてさて、今度はビジネス書部門大賞の二冊目、「メタバース進化論――仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界」です。
さっきとは打って変わってエンタメ色が強そうな本に会場の空気も少しリラックス。
色々ツッコミを入れながら解説をききました。
皆さん、メタバースという言葉、最近よく聞きますがいったい何を指すかきちんと説明できるでしょうか？ ご安心ください。実はまだ定義が定まっていないようで会場の皆さんも様々なメタバースの解釈について披露されていました。
この本の著者 「バーチャル美少女ねむ」さんの定義するメタバースとはいったい？！
ゲームとは違うの？AR/VRのこと？まだまだ新しい概念のためぼんやりしていましたが、本書では簡潔にメタバースの７要件としてまとめられていました。
- 自己同一性
- 大規模同時接続性
- 創造性
- 経済性
- アクセス性
- 没入性
- 空間性
上記の7要件を満たしているかどうかで現行のゲームやSNSとメタバースは異なるという定義がされていました。
その後メタバース原住民の生態と題して現メタバース愛好者にアンケートをとった内容がスライドで紹介されました。
累計プレイ時間の平均や、男女比、アバターの男女比などなかなかショッキングな数字に会場は大いに盛り上がりました！
実際の出会いよりもメタバースで一緒に過ごした方が親密度があがるらしいですよ？気になる方はぜひ本書を手に取ってみてください。
UdonTechのリアルイベントをよろしくお願いします
2冊の紹介が終わった時点で雑談タイムから自由解散の流れとなりました。ちなみに駆け出しエンジニアにも「良いコード/悪いコード」はお勧めかどうかというと、プログラムを書き始めた段階では「リーダブル・コード」から入るのが今でも定石みたいです。
今回、会場へ足を運んでくれた方ありがとうございました。残念ながら来れなかった方も是非今後のUdonTechのイベントにお越しください！
UdonTechでは今後、コロナ前のようにこのようなリアルなイベントを増やしていくそうです！参加登録がまだの方はぜひ以下のリンクからお願いします！
