こちらは、2023年5月27日にデジタルハリウッドSTUDIO高松校で行われた香川県Tech系コミュニティUdonTech主催の「ライトニングトーク大会 2023 SPRING」のイベントレポートです。
ライトニングトークって何?
英語表記は Lightning Talks と書き、LT(エルティー)とも呼ばれます。“Lightning”は稲妻や雷という意味で、ライトニングトークは稲妻のように短いプレゼンテーションのことです。
元々、エンジニア同士が知見や経験を気軽に交換するために始まったLT。UdonTech主催の水尾さんは「LTはエンジニアの嗜み(たしなみ)」と語ります。制限時間は5分間!この短い時間で笑いを2回取る!という目標を掲げて、いよいよスタートです。
登壇者ラインナップ
今回の登壇者は12組13名。テーマはフリーだったので、技術系、キャリア系、自己紹介系と幅広い内容の発表となりました。
登壇者の中には、10日前に来日したばかりというカンボジアからの若手エンジニアの姿も。
降り立ったばかりの異国の地で果敢に登壇する彼らを、参加者全員であたたかく迎えました。英語で彼らにおもてなしするシーンも見られ、会場は終始和やかで明るいムードに包まれました。
勇姿を一挙公開!
今回の発表順は自己申告!希望する発表順の箇所に登壇者自らが氏名を書き込むセルフサービス方式で発表順を決めて、いよいよLTスタートです。
トップバッターはこの方!地元の大学を卒業後、香川県では珍しいハードとソフトが融合したプロダクト開発のスタートアップ企業を立ち上げて事業を営んでいらっしゃいます。事業や今後の展望のご紹介、そして、これから一緒に働く仲間を探したいとLTに参加されたとのこと。ソフトウェア、化学、機械、電気電子など幅広いプロを日本中から集めたいと熱く語る姿がとても印象的。我こそは!という方はUdonTechまでご連絡ください。
続いて、県内の大学に通う学生さんが登壇!発表用のスライドが仕上がったのはわずか2時間前。会場への移動時間を考えると、実にギリギリを攻めましたね!間に合ってよかった!トレーディングカードゲームが趣味の彼。自身が所有する膨大な量のカードを管理するためにSelenium、Python、Cloud Vision API、LINEを駆使してWebスクレイピングのシステムを自作したというお話です。学校でプログラミングを学んだことはなく独学というのも驚きです。まさに「必要は発明の母」ですね。
IT企業の社内SEとして働く彼女。中高生の頃からITに興味があり、学生の頃に独学でチャレンジしたが見事に挫折。社会人になってから再度奮起してプログラミングスクールへ入学すると、仲間ができたことで途中で諦めずに学べたという経験談をお話してくれました。将来の夢は「庭の水やり自動化」。その夢、必ずや実現させましょう!。
にこやかに語る彼は、デジタルハリウッドSTUDIO高松をこの春に卒業したばかり。5月の連休中にC#のプログラミング講座へ参加。今後はPythonやVBAのほかITパスポートの資格取得にもチャレンジ予定。今夏、香川県主催のプログラミング講座にも参加してスキルアップしますとLTで宣言!前進あるのみですね!先輩エンジニアも応援してます!
カンボジアのキロリム工科大学でソフトウェアエンジニアリングを学び、仕事のために10日前に来日したばかりのUI/UXデザイナー。図解を交えたスライドを用いて、自身が開発したシステムを披露してくれました(もちろんALLイングリッシュ)。日本での新しいキャリアのスタートをLTで彩っていただけてとても光栄です。讃岐うどん?もちろん食べたよってニッコリ(笑顔は万国共通)。ようこそ、うどんの国へ!
カンボジアからの若手エンジニア集団の引率者。幼い頃からアメリカや中国での海外生活が長く、これからは英語が活躍の鍵になるというお話。英語を学んでチャンスを増やそう!Let’s study English together!! このほど、さぬき市に英語だけのコワーキングスペースを開設されたそうです。気になる方は足を運んでみてくださいね。
香川のゲーム制作愛好会「讃岐GameN」のメンバーが登場。5月の連休中に開催されたイベント「讃岐GameN最強ゲームジャム」に参加した時のことをシェアしてくれました。このイベントは参加者が短期間でゲームを作るイベントで、彼曰く、大変なのに病みつきになる中毒性があるそうです。Unity、C#、グラフィックを使ってゲーム制作を体験してみたい方は「讃岐GameN」をいますぐチェック!!
笑えることをすごい技術を用いて実現するのが大好きという、自称「工作好きのおじさん」。電子工作の交流会を開催したり、WebIoT事業に携わっておられます。幼稚園にくす玉を依頼された時には、マイコンを仕込んでスマホから操作できるようにした「スマートくす玉」を開発。パカっと割る操作をしてみたいですね!!
UdonTech主催の水尾さんはカンボジアからのゲスト向けに香川県を紹介。年賀状のやりとりを描写する面白い表現として、地元では有名なこんな言葉遊びがあります。
では、発声練習をしましょう。「こんきんかかん かかんきんこん」。ハイっ!大爆笑!インターナショナルなゲストにも楽しんでいただけてよかったですね!ちなみにこの表現は香川県東部では少し音が異なるとのことで、そのツッコミもあって会場はローカルならではの笑いに包まれました。
Tシャツのキャラクターとシンクロ(?)しているこの方は、計算機シミュレーションのエンジニア。SVGでUIを作れたら便利だなーと思って、Vueと連携するライブラリ(svueGJS)を作ったそうです。が、作ったまでは良かったけど、あまり構えずにいるうちにVueが2.0から3.0へバージョンアップしてしまったとのこと。6月末にはGit Hubでリリース予定なので、みなさん乞うご期待!(ただし、何年の6月かはあえて言及ありませんでした笑)
LTもいよいよ終盤にさしかかり、県内の短期大学に通う学生2名が登壇。GDSC(Google Developer Student Club)の活動を発表してくれました。Googleのテクノロジーを中心に勉強会などを開催。在学期間が短大でのGDSCはなんと全世界でここにしかないそうです!発表時間もピッタリ5分ちょうどで終わり、会場からは大きな拍手が送られました。
LTのラストを飾るのは、前出のGDSC活動を率いる先生。Project PLATEAUについて紹介くださいました。Project PLATEAUとは、国土交通省が主導する3D都市モデル整備・活用・オープンデータ化プロジェクトで、四国からは高松市・松山市が参加予定とのこと。誰もが自由に都市のデータを引き出せるようになるので、今後ハッカソンなども開催していきたいとのことでした。
最後に記念撮影。そういえば、コロナ禍でこういう写真を撮る機会は減りましたよね。今回、改めて撮影すると、当日の出来事がギュッと凝縮されていて、思わずフフフってなります。
アフタートーク(交流の時間)
記念写真を撮った後は、登壇者/聴講者が入り混じっての交流の時間となりました。
一番人気はIoT!普段はパソコンに向かってコードを打ち込むことが多いエンジニアの好奇心を「これでもか!」とくすぐります。
こんな間近で手作りのIoT機器が見られるなんて感動ものです。この日のために、実機をたくさん持参してくださった「工作おじさん」の心意気にも感謝です。
机を囲むみなさんから思わず笑みがこぼれています。ワクワクが伝わってきますね!
今回、初めて参加した方に感想をお聞きしたところ、「今度はライトニングトーク大会のために制作やプロジェクトを経験して、自分も発表してみたい!」と意気込んでいらっしゃいました。
次回の開催予定は7/15(土) 善通寺市にある交流施設「ZENキューブ」で行われます。
お申し込みはコチラから。
私たちと一緒に、少しずつエンジニアの嗜みを身に付けていきましょう。
会場で多くの方とお会いできるのを楽しみにしています。