こちらは、善通寺に新しくできた交流施設「ZENキューブ」内のコワーキング施設を有志のメンバーで利用したレポートです。
事前に副館長の荒木さんから「他のコワーキング施設と比べると狭い施設ですよ〜」と伺っていました。確かにHPで確認すると、ビルの一角をコワーキング施設として運営しているようです。間取りをみると確かに狭そう……。
しかし、実際に行ってみると「co-ba takamatsu」と同じあなぶきグループがプロデュースしているだけあって、期待以上に素敵な空間でした!
善通寺市の新施設「ZENキューブ」とは?
「ZENキューブ」は元々善通寺市総合会館という名称で、昭和60年から善通寺市の公共施設として運営していました。この度、市庁舎・図書館一帯の再開発に合わせて今年「ひと・まち・歴史をつなぐ新たな学び・交流の場」をコンセプトにリニューアルオープンしたのです。
全ての世代が楽しめるように5階建ての建物には、学生に好評の学習室から健康増進施設・郷土資料館まで入居しています。すぐ近くには図書館と新市庁舎ときれいな公園があります。善通寺市の中心に立地することからアクセスもよく、コンパクトながらも必要十分な機能が備わっていると感じました。
ちなみに公園はベンチが多数ある休憩に使える誂えで、なかなか日本ではお目にかかれないスタイルでした。
いざ、「ZENキューブ」内部へ・・・
バブル期に作られたであろう重厚なコンクリート造りの建物。一歩入ると、吹き抜けがあるロビーが目の前に広がり、建築ファンが歓喜しそうな雰囲気を醸し出しています。
ここで一番乗りしたメンバーから連絡が。「館全体は8時半からオープンだが、各施設は9時から始まるようです」。
なるほど、そこは盲点でした。というわけで少し吹き抜けで9時になるまで待ちました。
吹き抜けにもベンチが設置されていて憩いのスペースになっていましたよ。
コワーキングスペースは4階にあります。
まずは1階総合受付で利用登録を行います。自分の携帯電話で登録するシステムは他のコワーキング施設でも使われているそう。コミュニティースペースを通じて地域のコミュニティづくりを推進するATOMicaが手掛けるものなんですね。先進的です。
希望の利用時間を伝えカードキーをもらった後は、正面玄関近くのエレベーターにのって4階へ。ついに入口までたどり着きました。
期待以上のコワーキングスペース
電子ロック(ATOMicaとも仲がいいビットキー製)を解除し、いよいよ目的のコワーキングエリアへ。ドアを開けると狭いなんてとんでもない!壁一面に窓がありとても開放感があります!!まるで空港のラウンジのようです!!
co-baさんが、ぬくもりを感じる暖色のインテリアだとしたら、ZENキューブは青を基調とした落ち着きを感じるものでした。電源タップもインテリアに馴染むよう配置されておりこだわりを感じました。
それもそのはず、インテリアは文房具でおなじみのコクヨ オフィス研究所さんがプロデュースしているそうです。設備はテレビ会議に使える大画面のモニター(マックスハブ)・Wi-Fi・一人用の防音ルーム・コート掛け・コーヒーマシーン・お茶のサービスなど仕事で必要なものはすべてそろっている印象。電源タップも各テーブルに潤沢にあり困ることはなさそうです。椅子・机の高さもバラエティがあり、リビングのようにゆったり腰かけたい人・カウンター席で背筋を伸ばしたい人などの需要にこたえられそうでした。
部屋の奥には扉で隔たれたスペースが。確認するとなんと、利用者が無料で利用できる会議室が数部屋ありました。各部屋にはモニターが設置されているので、オンライン会議にも利用できますよ。私たちも自分たちのオンラインMTGの時間になると会議室に移動を繰り返しました。
また、ZENキューブ内には有料の貸会議室やイベントスペースがあり、そちらは要予約です。
1階の学習室は学生が主に対象ですが勉強に利用するなら社会人でも無料で使えるそうです。
中讃・西讃にいるフリーランスの方にもっとこの場所を知ってもらいたい
ZENキューブ副館長の荒木さんにうどんの国のTech通信読者へ向けてアピールしてもらいました!
キャッチフレーズそのまま「ひと・まち・歴史をつなぐ 新たな学び・交流の場」としてZENキューブを運営してまいります。こちらはコワーキング施設と銘打っていますが、交流スペースでもあるとパンフレットでも紹介しています。その名の通り、色々な働き方・生き方をしている方々が他の利用者と”ゆるく”つながれるようなスペースを目指しています。
IT分野に特化した施設ではありませんが、中讃・西讃にすむフリーランスの方々にもっと利用していただきたいです。これらの方々はコワーキング施設まで行きたくても高松まで行くのは遠い、街中は駐車場代が高くて行きづらいというのが実情だったのではないでしょうか?そこの需要を掘り出していこうと思います。ZENキューブではテレビ会議に特化した大型モニターを設置している利点を生かし、co-ba takamatsuと同時開催イベントをしました。大画面のWEB会議を通して善通寺にいながら、高松の利用者と同じイベントに出席できるのです。こういったco-ba takamatsuとの交流イベントは今後も開催する予定です。高松まで行かずとも楽しめる仕組みを作っていきたいです。
またZENキューブの立地を生かした企業様の活用事例もあります。
デジタルハリウッド高松さんは当施設の法人会員です。中讃・西讃の受講生たちがこちらの施設をお仕事や学習の際に利用できるようにしています。こちらのデジタルハリウッド高松さんとのコラボイベントもすでに開催されております。
立ち上げ時は慌ただしく、あまり宣伝ができませんでしたが、イベント時はたくさんの方が来館されました。
今後はコワーキング施設の周知も行っていき、より利用者同士の交流が活発になればと思います。
荒木さんがおっしゃるように、まだまだ周知されていないのか、コワーキング利用者は心なしか少なめに感じました。しかし写真以上に居心地のよい洗練された施設で、県内の同様の施設とは違う個性を持ったコワーキング施設でした。今回、訪問した全員が自信を持って「高松からでもZENキューブ目指して善通寺に来てほしい」と言えます。ZENキューブの一施設としてだけ認知されるのは非常にもったいないと感じました。
今が穴場なので宣伝したら逆に常連さんから怒られちゃうかも?
この記事を読んだ方は早めにZENキューブへ足をお運びください。この快適さが知れ渡る前、利用者が少ないうちにこの施設を体感しよう。ZEN(善)は急げ~!